我が心の兄弟

小学校中学年のころから、高校二年の春まで雑種犬♂を飼っていました。

名前は大介。

ある夜友人の家で食事をし、かなり酔った状態で父が帰宅したのですが、その父のコートの中から現れたのでした。

どうも友人の家で産まれた子犬の中の一匹を譲り受けたようです。
生後三ヶ月ぐらいだったと記憶しています。

とてもヤンチャそうな顔にコロコロ丸い身体、そして太い足。これは大きくなるぞ、ということで「大介」と家族会議で(ほぼ父の独断でしたが・・・)命名しました。

あまりにも丸いので、別名「ブタ」とも呼ばれていました。
近所の友人が犬を飼い始めて、羨ましかった私は大興奮でした。

その日から家族の生活は大介中心です。
突然のスターの登場に妹は嫉妬もしていたようです。

基本外飼いでしたが、家の中に招き入れることもしばしば。
大介の家の中でのお気に入りの場所は、父の座る座布団の上でした。

ある日父の留守中にお気に入りの場所で昼寝をしていた大介に、遊びに来ていた祖母が「そこはお前の場所じゃない」と座布団を取り上げようとしたところ、牙をむいて唸られたそうです。

もちろん、祖母にも普段はなついていました。
そんな大介も、フィラリアにかかってしまいました。

ある日、私が日課の散歩に連れ出してもテンションがまったく上がりません。
一緒に走ろうとしても、しんどそうに歩くだけです。

翌日両親が病院に連れてき、フィラリア症と診断されました。
そしてその日のうちに大介は息を引き取りました。

わたしが学校に行っている間にです。帰宅した私は号泣でした。
両親によると、最期に力を振り絞ってシッポを一回ふったそうです。

翌日火葬され、ペット霊園に埋葬されました。

学校がある私は当然参列を許されなかったのですが、約30年経った今でも時々墓参りに行きます。
想い出したように夢に出てくることもあります。

動物と人間の間にも心が通じ合うことを教えてくれた名犬でした。

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